御社には、常に人を育て管理職候補を輩出しづける管理職、反対に、常に部下を辞めさせ続ける管理職はいませんか?
それらに影響するキーワードがあります。
その確認のために、まずは、考えてみましょう。以下のシチュエーションにおいて、あなたが育成担当だとすれば、どのようなサポートを行うでしょうか。
<シチュエーション>
あなたは、総務部で、入社3年目の太郎さんの育成担当である。太郎さんは、今まで色々な業務を与えられてきたが、常にいい成果、高いパフォーマンスを出しており周囲の評価も高い。太郎さんに、新たな担当業務として各部署の備品管理、発注業務を任せることになった。太郎さんは備品管理、発注に対して高い興味や関心を持っているが、それらを行うための知識とスキルを持っていない。
このシチュエーションで、あなたが行うサポート内容を4つの選択肢から一つ選んでみてください。
<選択肢>
1.役割と目標、手法、行動計画について決定、1から10まで説明し、仕事の進捗を細かく管理監督する
2.手法や行動計画について太郎さんの考えや意見を確認しながら決定する。定期的に丁寧な進捗確認を行う
3.手法や行動計画、進め方など太郎さん主体で考え決定する。必要に応じて、コツやヒントで支援する
4.手法や行動計画の決定、仕事の進め方など、全て太郎さんに任せる
何番を選びましたか?
研修で、このワークを行うと、1を選ぶ人もいれば、2、3、4を選ぶ人もいます。同じシチェ―ションなのに選ぶサポートが分かれるということは、人によって対応が異なる、すなわち、育成の属人化が実際に発生しているということを意味しています。
当然、適切な対応とそうでない対応があるわけですが、適切なサポートを行う上司は、毎回部下を成長させ、適切でないサポートを行う上司は、毎回部下のモチベーションを下げ、最悪の場合、離職させてしまうことにつながっていきます。
折角採用した人材のモチベーションが下がり、辞める必要ない人が辞めていくのは問題ですが、それにとどまらず、モチベーションが高く、パフォーマンスも高い、優秀で辞めてもらっては困る人材も辞めていくということが発生します。
そのどちらにも影響するのが「成長」というキーワードです。
育成の属人化が発生する要因は、育成する側が自分の好みや経験に基づいて指導育成を行う、もしくは部下後輩のブランドによって対応を行うことにあります。こういった属人化を防ぎ、「成長」というキーワードを満たすには、コーチングやティーチングという育成手法を学ぶだけでは足りず、1on1面談制度やメンター制度といった仕組みでもなく、部下後輩の成長ステージを判断でき、ステージ毎に必要なサポートを理解し対応できる、育成の原理原則「成長ステージに合わせた指導育成」を行えることが必要です。
何事にも成長ステージがあり、ステージ毎に能力や意欲が異なるため、当然ながら、必要とされるサポートも異なります。それを理解しないまま、自分の好みや経験に基づいた育成を行うと、良かれと思って行っているサポートが実は逆効果、モチベーションを下げる、成長しない要因になっていることがあります。
<良かれと思って行うことが部下にとっては、逆効果に>
更に問題なのは、指導育成、教え方は引き継がれていくということ。今、指導を受けている部下や後輩はいずれ指導育成を行う側に回ります。ということは、適切な指導育成を行える上司についた部下は、いずれ育成する側に回った際に、適切な指導育成を行えますが、適切でない指導育成を行う上司についた部下は、適切でない指導育成を行うようになってしまうということです。それは、現在行っている指導育成は、将来の育成者を育てているということでもあり、5年後10年後、先々にわたって、組織や離職率に影響を与え続けるということを意味しています。
指導育成に関わる人材が、相手の成長ステージに合わせた育成を体系的に行えることこそが現在のメンバーの成長、不要な離職や優秀人材の離職防止、御社の未来に欠かせないことなのです。
創業以来、育成力向上支援に注力してきた弊社は、成長ステージの判断方法、ステージ毎の対応法を体系的に学ぶ「成長ステージ別育成法」の習得支援を、研修実施、動画販売、社内定着の仕組みづくり、内製化支援といった様々な形式で行っています。
「育成の属人化が発生していると感じている」「1on1面談やメンター制度を導入したのに変化がない」「ティーチングやコーチング、コミュニケーション研修を行ったが変化がない」「将来のために適切な育成ができる人材を育てたい」といったお悩みや課題をお持ちであればお気軽にお問合せください。
「成長ステージ別育成法習得研修」の概要は
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