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コラム【教育体系構築】

【研修内製化/研修実施ノウハウ】「気付き」を、引き継げる「資産」に。

「気付き」を、引き継げる「資産」に。研修内製化、研修実施のヒント、ノウハウをお届けします。



1.研修準備:研修プログラム全体の目的を設定する

2.研修準備:研修プログラムを構築する

3.研修準備:研修仕様書を作成する

4.研修準備:投影資料を作成する

5.研修準備:研修効果を高める準備を行う

6.研修実施:受講者が集中できる状態をつくる

7.研修実施:受講者の参加意識を早めに高める

8.研修実施: 研修の場の空気を意識する

9.研修実施:受講者の考えや意見の引き出し方

10.研修実施:個人ワーク、グループワークの効果を最大化する方法

11.研修実施:限られた時間でアウトプットを最大化する方法

12.研修実施:グループワークアウトプットの効率的な発表方法

13.研修実施:ロールプレイグの効果を高めるアナウンス

14.研修実施:コミュニケーション系ロールプレイグの効果を高める方法

15.研修実施:現場での活用・実践につなげる方法

16.研修終了後:研修実施報告書の作成

17.研修終了後:振り返りと次回に向けたブラッシュアップ


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2.研修コンテンツ購入「講師プラットフォーム」は こちら
   全国の講師の研修コンテンツを自由に編集・加工・活用できる形式で購入が可能です。

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【研修内製化/研修実施ノウハウ】17.研修終了後:振り返りと次回に向けたブラッシュアップ

「気付き」を、引き継げる「資産」に。研修内製化、研修実施のヒント、ノウハウをお届けします。

17.研修終了後:振り返りと次回に向けたブラッシュアップ


 
 研修が終了した後は、報告書や受講者アンケートの内容をふまえ、関係者で、ふりかえりと、次回に向けたブラッシュアップを行います。

 設定したプログラム全体の目的は果たせたか、個別研修の目的は果たせたかなど、当初の設定を検証した後、ブラッシュアップのために、感じたこと、気付いたことを全て洗い出します。その上で、次回の開催に向けて、変更、修正点を洗い出します。

 全ての意見を出しきったら、出た内容をまとめて終わるのではなく、次回実施に向けて、その段階でプログラムや資料のブラッシュアップを終えておくことがお勧めです。

 研修は、実施から次の実施まで時間が空くことが多いものです。

 次に実施する際に、変更しようと考えていると、記憶をたどるところからスタートすることになり、時間がかかります。ましてや、異動や退職で、担当者が変わってしまった場合、記憶をたどれないため、時間がかかるだけでなく、質も下がります。

 特に、個別研修のカリキュラムやタイムテーブル、研修資料など、細かい修正は、すぐでなければ忘れてしまうため、ブラッシュアップの段階で、すぐに実施できる完成レベルにまで仕上げておきましょう。それが、PDCAサイクルの長い研修プログラムを、よりいいものにしていく秘訣です。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】16.研修終了後:研修実施報告書の作成

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16.研修終了後:研修実施報告書の作成


 
 研修終了後は、報告書を作成します。

 基本的な項目を確認しておきましょう。

【研修実施報告書項目例】
・研修実施日
・受講者人数
・研修概要及び成果
・研修アウトプット
・講師所感
・気になった点
・今後の課題

 後は、研修内容に応じて、必要な項目を追加します。

 報告書は、疲れていたとしてもその日に作成するのがお勧めです。記憶が新しいため、最も早く仕上げることができるからです。

 講師とオブザーバーを行っていた事務局が、別々に書く必要がある場合は、それぞれの内容が、当日仕上がっていれば問題ありません。

 作成のコツは、研修中に気付いたことや、報告、共有したい内容を、メモとして書き留めておくことです。講義やファシリテートを行う講師は休憩中に、オブザーバーは、気付いた時にメモをしておきます。

 メモは、カリキュラムの横やワークシートの横に記載しておくと、どの項目のどの点が気になったのかが、思い出しやすく、報告内容も具体的になります。

 研修後は、そのメモに書いてある内容を、報告書に落とし込んでいくだけで、簡単かつ具体的で、意味のある報告書が作成できます。

 懇親会などで、どうしても当日が難しい場合は、翌日の早いうちに仕上げてしまえるよう、研修翌日の午前中に、予め報告書作成時間として、スケジュールをおさえておきましょう。とにかく、時間をあけないこと、これが報告書作成のポイントです。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】15.研修実施:現場での活用・実践につなげる方法

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15.研修実施:現場での活用・実践につなげる方法


 
 研修の普遍的な課題として、研修で学ぶ原理原則や知識、ノウハウを、受講者が、いかに自身で活用できるように落とし込むか、ということがあります。

 ここで認識しておくべきことは、受講者にとって、知らないことを学ぶ研修は、聞いて理解する、メモを取ることで手一杯で、研修中に、それをどう活かすかまで考える余裕はない、ということです。

 結果、どんなにいい研修であったとしても、受講者が研修内容を振り返り、実践にうつさなければ、そこで終わるということになります。

 そこでお勧めなのが、カリキュラムの項目ごとに10分前後でいいので、自社、自部門、現場、自分で、どう活かすか、何を行うか、具体的なアクションに落とし込む時間を設けることです。この時間を設けることで、研修が終わった段階で、具体的な活かし方が明確になっているため、すぐに行動や実践につなげやすくなります。

 同様に、研修後の実践計画やアクションプランについても、できるだけ研修時間中に、作成時間を設けることがお勧めです。

 研修後、各自、作成して実施となると、日常の業務が忙しく、時間とともに研修内容も忘れるため、設定する計画やアクションの質が落ちます。

 時間の都合上、研修中に設定できない場合は、設定した計画やアクションをまず提出してもらい、実践結果も提出してもらう、二段階で進めることがお勧めです。

 研修の最大の目的は、研修後の行動変容、変化、成長にあります。グループワークや発表、決意表明は、主催側や受講者の満足度は高いかもしれませんが、それで終わっては意味がありません。

 研修でやりたいことはたくさんありますが、あくまで最大の目的は何かをふまえ、受講者にとって有効な時間の使い方を考えましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】14.研修実施:コミュニケーション系ロールプレイグの効果を高める方法

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14.研修実施:コミュニケーション系ロールプレイグの効果を高める方法


 
 「傾聴」や「話し方」「非言語」など、コミュニケーションスキル研修におけるロールプレイングの効果を高めるのに有効なのは、自分が行っている姿を映像で確認することです。

 以前は、ビデオカメラで実施していましたが、準備も必要ですし、一台しかない場合、一人分ずつしか撮影と確認ができないので受講人数分の時間がかかるというデメリットがありました。

 しかし、今は、ほとんどの人がスマートフォンを持っているので、事前に受講者の了承を得た上で、各自のスマートフォンを活用して撮影・確認することで、同時撮影、同時確認が可能になります。

 実施の流れは、3人を一組みとし、二人がロープレを実施、残りの一人がオブザーバーとして気づきをまとめながら撮影します。

 撮影するスマートフォンは、主役としてロールプレイングを行っている人のものを活用します。そうすれば、研修が終了しても、自分で何度も確認ができるからです。

 人数の都合や時間の都合でペアワークにする場合は、100円ショップなどに売っているスマホスタンドの活用が便利です。

 研修時間に余裕があれば、研修がスタートした直後に、撮影と確認を行っておき、学んだ後に改めて、撮影、確認、フィードバックの実施がお勧めです。

 事前のものと比較することで、良くなった部分や変化が認識でき、研修効果も実感できるため、今後の実践に対する動機付けにつながります。

 コミュニケーション系の研修は、知識としては分かっているという人も多く、本気になりにくいものですが、実際にはできていない人が多いのが事実です。それを自覚してもらい、改善につなげてもらうために、撮影によるセルフチェックをうまく活用し、効果的なロールプレイングにしましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】13.研修実施:ロールプレイグの効果を高めるアナウンス

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13.研修実施:ロールプレイグの効果を高めるアナウンス


 
 ロールプレイングは、学びの理解度や納得度を深める大切なワークです。

 効果を高めるために、実施前のアナウンスを大切にしましょう。ロールプレイング内容以外のことで、考えたり悩んだりすることが少しでも出てくると、ほとんど何もできずに終わるということが発生するからです。

 アナウンスのポイントをいくつか紹介します。

 まずは、実施のタイムテーブルを先に全て伝えてしまうことです。例えば、「ペアで交代して2回実施、1回実施ごとに気付きや感想記入、最後にまとめてフィードバック実施します」といった進め方とそれぞれの所要時間です。

 しかし、ここまで伝えていても、1回目の時間内で、交代して実施してしまい、2回目することがない、というペアが必ず一組、二組はでてきます。

 そこで、「アラームがなるまでは、一回目の時間なので、交代は不要です。仮に早めに終わったとしても、今一度チャレンジしてください」など、細かすぎると思うレベルでアナウンスをしておくことがお勧めです。

 続いて、取り組み姿勢とロールプレイングにスムーズに入るためのアドバイスを行います。

 取り組み姿勢については「ロールプレイングは、笑ってしまったり、難しいねと言った瞬間に終わります。学びを初めて実践するので、難しいのは分かっていますが、お互いのためを思って、最後までやりきってください」と伝えましょう。

 アドバイスについては、「聞き手の練習なので、上司役から、進捗状況はいかがですか?というところからスタートしましょう」といった感じで、どちらが先で、どのようにスタートするかを伝えることでスムーズに取り組むことが可能になります。

 最後に、フィードバックについて確認しておきましょう。

 ロールプレイングは、実施自体よりも、う振り返りとフィードバックを受け、客観的に良かった点や課題を捉えることにこそ意味があります。

 そこで、気付きやフィードバックしたい内容を忘れない様に、ロールプレイング用メモシートを用意しておきましょう。

 また、どの順番で、どのようにフィードバックを行って欲しいかも伝えることで、質がぐっとあがります。何も伝えず、実施のフィードバックをお互いに、で終わってしまうと、感想を言い合って終わってしまうからです。

 例えば、「まず、部下役から上司役が伝えたかったことは何か、次に、いつものコミュニケーションと違った点があればその違い、次に気付きと良かった点、最後に、ここをこうすればもっと良かったという点について共有をお願いします」といった感じです。

 ロールプレイングも、メモ用のシートや講師のアナウンス、ファシリテート次第で効果が大きく異なります。しっかり準備をして、貴重な時間を有効に活用しましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】12.研修実施:グループワークアウトプットの効率的な発表方法

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12.研修実施:グループワークアウトプットの効率的な発表方法


 
 集合研修でグループ共有やグループワークのアウトプットを模造紙にまとめて発表、プレゼンテーションを行うことがあります。

 よく利用されるのが模造紙ですが、模造紙は準備が大変ですし、サイズが大きいため、書くこと自体に時間をとられます。発表時も、後ろの席に座っている人が見づらいということが発生します。

 そこで、模造紙の代わりにA4もしくはA3サイズのコピー用紙とサインペン、スマートフォンを活用します。

 コピー用紙であれば、データで作ったフレームをそのままプリントアウトすることができるというメリットもあり、受講者が線を引いたり枠を作る必要もありません。

 また、場所も取らず、ノートと同じ感覚で、記入スピードも早くなります。

 記入が終わったら、スマートフォンで撮影し、講師のパソコンに取り込み、パワーポイントのスライドに貼り付けます。

 プロジェクターで投影すれば、共有される側も見やすくなります。

 模造紙にまとめる時間を確保しなくていいので、考えまとめるという本質的なことに時間をかけることもできます。

 デメリットとしては、取り込みに多少時間がかかることと、発表を聞いて講師がその場で記入ということができないことぐらいです。

 取り込み時間は、発表前に少し長めの休憩を取ることで解決します。追記についても、その場では、口頭で伝えて、研修終了後の共有資料として追記をしてまとめることで解決できます。

 今現在使えるもので、何を使えば、より効率的、効果的な研修になるかを常に考え、ワークや発表の仕方も工夫しましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】11.研修実施:限られた時間でアウトプットを最大化する方法

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11.研修実施:限られた時間でアウトプットを最大化する方法


 
 限られた時間で一人一人の考えや意見をできる限り多く集める方法として、付箋の活用が有効です。

 口頭でのグループワークなどで実施する場合、誰かが話している間は待つ必要がありますが、付箋だと、受講者全員が同時に自分の考えや意見を書き出すことができるからです。

 もちろん、最初に個人ワークでワークシートに書き出して、それを発表するという方法もありますが、付箋をテーブルやホワイトボードに貼ることで、目で確認できて早いだけでなく、自由に動かすこともできるので、とりまとめも早くなります。

 更に、別のメリットもあります。それは、「役職」や「年齢」、「経験」、「声の大きさ」の影響を排除できるということです。

 グループで意見共有する際に、遠慮や話すことの得手不得手によって、いい考えや意見をもっていてもアウトプットできない人がいます。しかし、付箋に書き出すのであれば、先にあげた、「役職」や「年齢」、「経験」、「声の大きさ」の影響なく書き出すことができ、全受講者の考えや意見を引き出すことができるのです。

 更に、見える化されていることで、つぶされることもなく、本当に有用な考えや意見を残すことができます。

 オンライン実施でも、複数名で同時入力が可能なグーグルスプレッドシートを活用できるのであれば、付箋ワークとほぼ同じメリットを得ることができます。

 スプレッドシートを活用する場合は、全受講者が同時入力することになるので、ワーク毎で、誰がどこに入力するか、事前にフレームを用意しておくようにしましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】10.研修実施:個人ワーク、グループワークの効果を最大化する方法

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10.研修実施:個人ワーク、グループワークの効果を最大化する方法


 
 個人ワークやグループワークを実施すると、設定時間よりも早めに終わる人やグループが出てきます。

 余った時間を、研修に関わる内容に時間を使っているようであれば問題ないですが、まれに、何もせずに待っている人やグループがでてきます。

 そのような様子が見受けられた場合は、ワーク前に「スピードは求めていません。せっかくの時間なので、早めに終わった場合は、他にないか、出てきたアウトプットをもっと深められないかという視点で掘り下げや展開を行いましょう」とアナウンスすることで、設定時間を最大限に使ってもらえるようになります。

 また、グループ共有やグループワークのアウトプットを全体で共有や発表を行う場合、割愛されたり、似たような内容をまとめることで抽象的なものになってしまい、せっかくのいい意見が共有されないことが多くあります。

 内容を深めるためにも、ワーク中に講師が巡回し、いい意見は全体の場で共有できるように準備しておきましょう。


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【研修内製化/研修実施ノウハウ】9.研修実施:受講者の考えや意見の引き出し方

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9.研修実施:受講者の考えや意見の引き出し方


 
 研修中に、受講者の中から自由に考えや意見を述べてもらいたい、というタイミングがあります。

 グループワークや共有内容の発表という形式ではなく、全体の場で、考えや意見を引き出しやすくする方法を3つ紹介します。

 一つは、会場の広さに応じて、配置を考慮することです。会場が広く、受講者同士の距離が離れすぎている場合は意見を出しづらくなります。事情により、スペースを広く確保する必要があるのであれば、自由に考えや意見を述べてもらいたい時だけ、椅子だけで集まってもらうといつ取り組みもあります。

 二つ目は、ペアで少しだけ話す時間を設けることです。自分の考えや意見は恥ずかしかったり遠慮して出しづらいという人も、ペアで話すことで、二人の考えや意見として捉えることができ、発表しやすくなります。

 最後に、指名することの良しあしについて確認しておきましょう。全体の場で、考えや意見を求めた際に、誰からも出ないということがあります。そこで、場の空気を保つためだったり、時間を有効に使いたいという思いから、講師から指名することが思い浮かびます。

 指名することのメリットとしては、時間の有効活用のほか、確実に回答してもらえること、またいい考えや意見をもっている方がイメージできるのであれば、次の話に効果的な意見を引き出すことができる点にあります。

 しかし、一度指名をしてしまうと、その次からは、受講者全員が指名待ちになり主体性が消えてしまいます。もし、時間に余裕があるのであれば、「手が挙がらなくても指名せずにいつまでも待つ」ということを受講者に宣言します。そうすると、主体的に発表が始まり、主体的な流れのまま進めることができます。

 ただ、発表者が偏ったり、講師が共有したい考えや意見を持っている人から手が挙がらないということもあるので、その場合は、数名から発表があった後に、講師から「そういえば、●●さんはこんなこと書いてましたが」と呼び水を向けて共有してもらうか、講師から事例として紹介するようにしましょう。


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