世の中には、様々な研修がありますが、研修の課題の一つに研修後の実践・行動変容、定着に結びつけるのが難しいということが挙げられます。
研修後に受講者が実践、継続、定着につなげる施策として、御社ではどのようなことを行っているでしょうか。
本コラムでは、時間やお金をかけて実施する研修を「コスト」にせず「投資」にするためのヒントをお伝えします。
1.研修後の行動変容、継続が難しい理由
「意識が変われば行動が変わる」「行動が変われば・・・」という有名な言葉がありますが、そんなに簡単なものではありません。
研修後の実践、継続が難しい代表的な要因を3つ確認しましょう。
1.記憶が薄れる
エビングハウスの忘却曲線が有名ですが、記憶は時間とともに薄れていくことが分かっています。どんなにいい研修で、どんなにいい気付き、学びを得たとしても、何もしなければ時間とともに薄れていきます。
2.業務の忙しさに負ける
意識をしていて、何かにチャレンジしようとしても、当然ながら日常の業務があります。研修内容が業務に直結していて、すぐに活かす機会があれば別ですが、そうでなければ業務をこなしているうちに、行動や変革に対する熱量がどんどん下がり、結局実践、継続できずとなってしまいます。
3.周囲に負ける
本気で変わろうとして、実際にチャレンジしても、数回でと止まってしまうケースがあります。これは、受講者の問題というより、周囲の理解度や状況の影響によるものです。(個人で完結する内容については、該当しません。)
研修中は、ともに学んでいる受講者同士の中で、意識、発言も行動もしやすいですが、現場に戻ると研修を受けた人間は自分のみという場合、周囲を巻きこんで変えていくのは非常に難易度が高いものです。例えば、現状、特に問題がおきてなくて業務が回っている状況で、誰も問題課題を感じていない、もしくは忙し過ぎて新たなことをする余裕がないという状況において、「更なる成長のために変革しよう」と声をあげる、「●●の仕組みを変えよう」と取り組み続けることを考えてみると想像がつくと思います。
この要素は、研修内容を資料だけでも共有する、受講者に朝礼などで内容、学び、今後の動きを共有してもらう場をつくる、チャレンジを前向きに受け止めるなど、チームとしての協力体制を作るということを真剣に取り組むことで、研修が受講者のみならず会社にとっても意義あるものとなります。
2.研修後のフォローアップ内容
エンジニアのように半年、一年かけて実務に即して行う研修を除き、階層別、テーマ別研修のほとんどは、ゴールを「習得」にまで持っていくのは難しく、知識・スキルをINPUTし、実践に向けた「きっかけ作り、準備」が主たるゴールとなります。
従って、本当は研修後のフォローの仕掛けや仕組みにこそ、力をいれる必要があるのですが、物理的、コスト的な側面などから、それをやりきれている企業は少ないと言えます。結果、1の要因によって、実践、変化が見られず、最悪の場合、「研修は意味がない」という意見が会社でまかり通り、会社の未来の成長機会をつぶすこととなってしまいます。
では、研修後のフォローアップはどのようなものがあるでしょうか。
1. 実務や現場に即した「アクションプラン」の設定と上司との確認の仕組み
研修直後に、学んだことを実務や現場において「何を」「いつまでに」「どのように」実行するかを具体的に設定し、それを上司と定期的に確認していくする仕組みです。
2. 「実践報告会」や「ピアラーニング(相互学習)」の義務化
研修内容を実践した結果(成功・失敗事例)を、受講者同士やチーム全体に発表・共有する場を設けます。
3. 「定着サポートコンテンツ」の継続的な配信
研修で学んだ内容を忘れないよう、研修後も短時間で復習できるコンテンツを定期的に提供し、実践への動機付けにつなげます。
4.振り返りツールを活用したセルフチェック
習慣化アプリを活用したセルフチェックや生成AIを活用し、AIからフィードバックを受ける振り返り型チェックなどがあります。
以上4つに加えて、1で挙げた周囲の理解、協力体制を築いておくことが更に有効です。
ちなみに弊社が、これらの中で最も効果的と考え、実際に研修後のフォローとしてサポートしているのは、2項目目の「ピアラーニング」です。
弊社では、ピア・メンタリングという名称で実施しており、受講者3,4名を1チームとし、定期的に実践、変化、今後どうするかを共有、互いにフィードバックし合う機会を設けています。受講者同士で定期的に振り返ることで強制力となり、実践・定着につながりやすいだけでなく、下記に記すような効果もあります。
①他者の取り組みや結果を聞くことで、リアルケーススタディとして参考にし、取り入れることができる、自身に対するフィードバックを受けることによる「新たな気づきや学びの機会」につながる。
②実践を経て、次どうするかを考えて取り組むサイクルを回すことで「PDCAの効果確認、習慣化」につながる。
③数値化は別として具体的な実践結果、変化をみることで、効果があったのか、なかったのかが分かります。知識・スキルを引き上げる研修以外のダイバーシティやART、エンゲージメントなど概念、考え方、人間性を磨く研修においても視覚的に振り返ることができる。
3.きづくネットワーク支援内容のご紹介
弊社では、研修後の実践・定着支援として、様々なサポートを行っています。
1.ピア・メンタリング実施(ファシリテート支援)
2.自社でできる「ピア・メンタリングセット」販売
企業内で実施できるように、研修後のフォローコンテンツとして弊社が実施しているピア・メンタリングで実際に活用しているPDCAシートと事例、実施ガイドを販売しています。1時間無料相談付きです。
ピア・メンタリングセット → こちら
3.社外メンター制度
実施内容について、外部メンターと定期的に1:1で振り返りを行うことができます
社外メンターサービス → こちら
4.研修振り返り用AIツールの構築
御社仕様でカスタマイズした研修振り返り用のAIの構築を検討される場合は、弊社パートナー企業をご紹介します。
全般的な無料相談は こちら

