1on1面談ツール3点セット指導育成ハンドブック育成文化醸成、育成力向上のヒント、無料メルマガ育成文化醸成、育成力向上に役立つお勧め書籍

平均点を上げろ、が一番迷惑

人材育成、社員研修の考え方 管理職としてチームや部・課のメンバーへの発信、もしくは、指導育成を 行っているメンバーへの発信、どちらにも言えることだが、戦略から指示出しにおいて、絞り込んだメッセージを出すことが、時として大きな意味を持つ。

 特に、成果が伸び悩む組織やメンバーに対しては。
「劣後順位」という考え方がある。言葉の通り、優先順位の逆だが、やらなくていい、と明確に伝えることが時として、大きな効果を生む。
 
 優先順位付けは、よく行われる。しかし、優先順位が決まっても、結局、 全部やらなければいけないことに変わりはないので、メンバーの気持ちは 全く楽にならず、常に頭のどこかにやらなければならないことの意識があり、気がそぞろになり、生産性は上がらない。

 結果、全て中途半端になり出戻り作業、やり直しが発生して、更にやることが増えるという負のスパイラルに陥る。
1~10までのタスクがあった場合、優先順位付けされた1にとりかかっていても、2~9のことが頭に浮かぶと、つい気がとられ、目についた4や7 のことをやってみたりと行動がぶれ、意欲も生産性もあがらない。
 
 そこで、これとこれはやらなくていいから、残ったこれを集中してやろう と明確に伝えることによって、メンバーはかなり楽になる。8~10は永遠にやらなくて良いなのか、今週は1~4のみやればいい、今月は1~5のみやって、来月は1~7までやれるようになろう、3ヶ月後に10までやれるようになろう、といった具合である。
 
 もちろん、ずっとこれをやっていては成長できないので、育成という観点において、事前に期限を設定して実行することが必須だ。同じことが、タスクでなく戦略や方針においても言える。あれも、これもやろう、良くしようという「平均点をあげろ」的なメッセージは、メンバーからすると、意識はしても行動につながりにくく、すなわち変化にもつながらない。

 どうせ、変化につながらないのなら、絞り込んだ一つだけでも変えていく方が組織やメンバーの成長につながる。
劣後順位でもいいし、これだけやろうでも構わないので、チームやメンバーのことをふまえて、少し振り返ってみてはいかがだろう。

 事例を一つ共有する。

 前職でとある拠点の立て直しに行った際のこと。
 当時は、全社的に行動量と行動の質を引き上げよう、という取り組みの真っ最中であ った。具体的には、一日の顧客訪問数や電話などのコンタクト数(量)と お客様からのアンケート評価(質)が全拠点分、毎月公表される状況であ った。

 赴任してしばらくチームとメンバーを見ている中で、今の状況だと量と質を同時に追うと更にぐちゃぐちゃになると感じたので、あるメッセージを出した。

「質は一旦捨てる。評価は一切気にしなくていい。その変わり、量は、絶対に全国で一位になる。質は、お客様評価なので、こちらでやれることは限られるし、ブレもする。でも、量であれば、一日の時間は全国変わらないし、自分達さえ努力すれば、必ず一位はとれる」

 表面的には(会社向けには)質も追っている風にしながら、ひたすら量だけ追った結果、行動量は数か月で一位になり維持することができた。 それから、これは想定外であったが、驚いたことに、量が一位になってから少しずつ質も引き上がり、こちらも上位3位内に入るようになった。

  少し話はそれるが、これは「量質転化」の結果と言える。
量質転化の法則とは、ある一定量を積み重ねることで、質的な変化を起こす現象を指し、ものごとの質を変えるには、ある程度の量をこなすことが大事、ということを意味する。

 量が一位になったことで、メンバーが自信を持ち、前向きになることで、様々なことが改善し、チームの雰囲気は最悪から最高になった。

 話を元に戻すと、組織のTOPや育成者が出す戦略、戦術、メッセージ次第で組織と個人の成長度合は大きく変わる。そして、誰でも言える「平均点をあげろ」ではなく、どうやったら組織やメンバーが最速で行動、変化、成長につながるかを考えて、状況に合わせて絞り込んだメッセージ 出しを行うことも大事なのである。


育成文化醸成、育成力向上のヒント 

       

   



【指導育成に関わる際のスタンスブック 無料プレゼント】

 管理職研修、育成者向け研修で、受講者の大きな気付きにつながってきた指導育成に関わるスタンス認識のワークのアウトプット
 を体系化した弊社オリジナルのハンドブックを無料でプレゼントしています。

 ⇒育成者のスタンスブックを無料で取得



育成コラムに戻る

社員研修のきづくネットワーク お問い合わせ