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言葉を育成の武器として使う

人材育成、社員研修の考え方 あなたは、日頃のコミュニケーションで、どの「言葉」を繰りだすか、意識することはあるだろうか? 評価に関わる人であれば、評価ミーティングを行う時などは、どう伝えるか、考えていることと思う。 今回は言葉の力についてお伝えする。

一昨年2-16年の日本経済新聞に、こんな記事があった。

全国に工場がある会社で、ある工場が生産改革に成功した他の工場から、 ノウハウを取り入れようと部下を視察に送り出した時の話だ。

 
 以下抜粋

 初めは作業員に「新城に行って学んでこい」と出張を命じました。しかし工場同士のライバル心もあります。
 プライドを傷つけられたのか、戻っても「得るものはありませんでした」なんて報告があがってきました。
 そこで今度は「新城式を盗んできてよ」と指示を変えました。人間は面白いですよね。
「学ぶ」は受け身ですが「盗む」だと能動的になる。自分たちが疑問に思ったことを積極的に質問するように
 なったのです。



伝えたいことは同じだが、たった数文字変えただけで、アウトプットは比べようがないくらい大きく変化している。
日常に置き換えてみると、こんな事例になるだろう。


 たまっていた書類の処理するように部下に指示した。かなりのボリュームがあり、一日で終えられないかも
 しれないが、終わらせる必要がある。 15時くらいに様子を見に行ったら、半分程完了していた。

 さて、それを見た時の声のかけ方は?

 A「まだ半分しか終わってないのか?これ終わらないと今日帰れないから、早く終わらせろよ」

 B「おー、半分まで終わったか。大変だっただろう?ありがとう。私も早く自分の仕事終わら
   せて手伝いにくるから、後少しがんばってな」


伝えたいことは同じ「早くやれ」だが、残り半分の処理に取り組む部下のモチベーションにもアウトプットにも差がでるだろうことが想像できる。


もう一つ、プライミング効果というものを紹介する。

『プライミング効果:脳科学や心理学で先行する刺激(プライマー)の処 理が後の刺激(ターゲット)の処理を促進または抑制する効果のこと』

2017年5月21日の東洋経済ONLINEにこんな実験の記事があった。


 以下抜粋

  ニューヨーク大学のジョン・バルフ、マーク・チェン、ララ・バローズの3人は、次のような実験を行いま
 した。
 彼らは実験協力者である大学生に、ランダムに並ぶ単語を使って文章を完成させるテストを課しました。配
 られたテストには2種類あり、一方には、「強引」「大胆」「無礼」「困らせる」「妨げる」「邪魔する」
「侵害する」といった単語が並んでいたのに対して、もう一方には「尊敬する」「思いやりのある」「感謝す
 る」「我慢強く」「従う」「丁寧な」「礼儀正しい」といった単語が並んでおり、それぞれにいずれか一方
 が渡されま した。

 学生たちは5分ほどのテストを終えたあと、次のような状況に直面したのですが、どちらのテストを受けた
 かで、その行動に驚くほどの違いが見られたのです。

 学生たちは、テストを終えたのち、廊下の先にある部屋にいって次の実験担当者と話すよう指示を受けまし
 た。 しかし彼らが部屋の前までいくと、その担当者は他の学生の相手をするのに忙しく、話ができるような
 状況ではありませんでした。(ちなみに、担当者もその担当者と話をしている学生も仕込まれたサクラです。)

 この状況でひとつ目の無礼な単語が含まれたテストを行った学生は、平均5分程で2人の会話をさえぎったの
 に対して、もうひとつのお行儀がいい単語のテストを行った学生の82%という圧倒的多数が10分経っても会
 話をさえぎろうとしなかったのです。

 プライミング効果が起こるのは、言葉による刺激が記憶の特性の部分を活性化させ、それが人の認識や思考、
 そして行動に影響を与えるからだと考えられています。


ちょっと怖い話だとは思わないか。

日経新聞の事例やこの実験の結果を見ると、言葉にどのくらい力があるか、部下、後輩の行動や成長に影響を与えるかということがわかる。

「お前はダメだなー」「どうせ無理だよ」「大丈夫か?できるか?」

といった後ろ向きな言葉を日々浴びせられる場合と

「がんばったな」「きっとできるよ」「大丈夫!できる!」

といった前向きな言葉を日々浴びせられる場合では、考え方や行動はもちろん、成長度合も大きく異なるだろう。
(さて、あなたはどっちの言葉を浴びせる上司・先輩だろうか?)

言葉は武器になる、と認識して意図的に使う。
これが育成には大事である。

慣れてない方は、リフレーミング(枠をとりはらって再構築する方法)という方法でトレーニングしてみることをお勧めする。

例)なんでできないんだ? → どうやったらできそう?
  あきらめが早い → 切り替えが早い、くよくよしない、チャレンジ精神
  あきらめが悪い → 一途な ・粘り強い・最後までやり通すことができる

ネットで「リフレーミング辞典」と検索すれば、いくらでも参考事例が出てくる。

日々、どういう言葉を使えば、部下、後輩がよりモチベーション高く動けるか。
部下、後輩の考えや行動にいい影響を与えることができるか。

考える分、少し余計にコミュニケーションに時間がかかることになるが、その分、はねかえってくる育成効果は数倍になることもあるだろう。 誰でも身に着けることができる、日常ですぐにできるテクニック。

育成のために、「ちょっと待てよ?」と、ほんの少しだけ言葉について時間を使ってみてほしい。


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