「気付き」を、引き継げる「資産」に。研修内製化、研修実施のヒント、ノウハウをお届けします。
8.研修実施: 研修の場の空気を意識する
研修がうまくいくかどうかは、場の空気によります。そして、研修の場の空気は、受講者と講師と人事や事務局などのオブザーバーによって作られます。
そこで、場を前向きなものにしていくことも講師の仕事です。「悪影響を及ぼす少数の人がすべてをダメにする」という言葉がありますが、消極的な人や斜に構えている人がいれば、その空気に他の受講者が巻き込まれ、全体的に参加意欲が薄れてしまうからです。
講師は、早い段階で全員を前向きな姿勢、少なくとも普通の姿勢に変える必要があります。
やり方について確認しましょう。
まず最初の30分から1時間で受講者を見渡し、一人一人の受講姿勢を確認します。仮に、消極的な人や斜に構えている人がいた場合は、個人で考えて記入するワークを活用して変えにいきます。
具体的には、個人ワークの実施中に、対象者の所に行き、その場で書いている内容について質問や承認を行ったり、その人が書いているいい考えや意見を控えておき、全体の場で「こんなことを書いてる方がいらっしゃいました」と、いい事例として紹介します。
ちゃんと見られている、承認された、という事実が、本人の気持ちに灯をともし、少しずつ姿勢が変わっていきます。
最後に忘れてはいけないのが、オブザーバーもその場にいる人間として、空気に影響を及ぼすということです。
受講者が真剣に聞いている際に、オブザーバーの話し声や笑い声、電話をしている声が後ろから聞こえてくると、受講者は研修に集中できなくなり、場の空気全体がくずれていきます。
講師ではなく、オブザーバーとして参加する場合であっても、自分達も影響を及ぼす一員であるということは忘れないようにしましょう。
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