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人材育成、社員研修の考え方

1.人材育成・社員研修は間違いなく投資である

 育成の仕組みや研修はコストか投資か、よく議論になる話です。ここでは、人材育成・社員研修が
「投資」と言える理由について述べます。

【短期視点】

 経営資源として挙げられる「ヒト・モノ・カネ・情報」の中で、モノ・カネ・情報を動かすのはヒトで
 す。意欲の高い自立した人材は、自ら期待以上の成果をあげながらモノ・カネ・情報を獲得・活用して
 いきます。できる社員が、自分で成果を上げることも大切ですが、同じくらい成果を上げることをできる人材を育てることができれば、
 成果は育てた人数の分だけ倍化していきます。


【中期視点】

 育成体制、研修の実施、研修制度の有無は貴社の従業員に対する意思表示であり姿勢です。

 研修が従業員にとって喜ばしいものかどうかは、構築されている風土にもよりますが、時間をお金をかけて研修を行うこと自体が従業員
 に対する期待というメッセージとして伝わります。研修の存在自体が従業員のモチベーションを高めることにつながります。

 実際、様々な企業にお伺いした際に、研修を定期的に行っている企業とそうでない企業は、伺って5分もすれば分かります。研修開始前の
 皆さんの表情や姿勢、コミュニケーションが全く異なるからです。定期的に研修を行っている企業は待っている段階でコミュニケーション
 が活発であり表情も明るい。カリキュラムやテキストを確認しながら研修に入る準備が自然に行われています。
 一方、研修を行っていない企業の場合は、研修開始5分前になっても机に突っ伏している方が目立ったり、コミュニケーションがあまり取
 られることなくバラバラな印象を受けます。表情も「イヤだな~」という気持ちがありありと浮かんでいます。研修が開始して30分もする
 と、その差は明確です。

 同じ内容の研修を受けたとしても、定期的に行っている企業とそうでない企業では得るものが大きく異なるでしょう。

 しかし、それも変わります。弊社も、研修を開始したばかりの企業で定期的に研修を実施するような機会も多々ありますが、回を重ねる毎
 に皆さんの表情がしまっていくのが目に見えて分かります。研修を実施していることの意味が理解され、更に研修後に何らかの変化を経験
 することで研修に対する意識が変わっていくのでしょう。

 育成は、「意識・スタンス ⇒ 知識 ⇒ スキル」の順番でないと意味がないと言われますが、研修の存在が従業員のモチベーション、
 意識向上に繋がり結果として、業績につながっていきます。


【長期視点】

 これが最も重要なことです。組織には組織風土、文化と言われるものが存在します。そして、それは脈々と引き継がれていきます。

 組織風土・文化は所属する人に影響を与えます。(クルトレヴィンの法則参照)
 
 学ぶ風土が無いところに入った人間は、元々勤勉で学ぶ事に意欲が高かったとしても、だんだんその意欲を失っていきます。
 逆に、今まであまり学ぶ習慣が無かった人材でも、組織全体が学ぶことを奨励する文化であれば、自然と学び自ら成長します。
 どちらの結果も、業績に跳ね返ってくることとなります。


※『クルトレヴィンの法則』
  人が取る行動とは、人間の特性と環境が相互に作用して生じるものであり【B=f(P・E)】という式で説明することができるとする
  B:Behavior(行動)f:関数 P:Personality(人間性・人格・個性・性格・価値観など) E:Environment(職場環境、人間関係など)

以上、短期・中期・長期の観点から述べましたが、人材育成・研修は間違いなくコストではなく投資です。
働く人口が減り、採用しづらい世の中になってきた今、現在いる人材をいかに育てていくかは大きな、そして必須の企業課題と言えます。


  

2.自前研修と外部研修のメリット・デメリット

 研修を実施する場合、

 1.自社でやる
 2.外部に委託して自社用にカスタマイズした研修を実施する
 3.オープンセミナーや公開講座等合同で実施するものに参加してもらう

 と大きくこの3パターンがあります。

 それぞれのメリット・デメリットは以下の内容となります。
              
自社 <メリット>
・コストを押さえることができる
・自社にノウハウが蓄積される
・実務で活用する業務知識・スキルなどには有効
・日程・時間の調整が柔軟にできる
・フォローアップも行いやすい

<デメリット>
・企画や講師担当者の工数・負荷が大きい
・質の問題(講師が育成されていないと、教えるノウハウがないため効果が薄い)
・社内で実施するため緊張感・新鮮味に欠け、受講態度がしまらないものになる
外部委託 <メリット>
・質が上がり、研修効果の向上が期待できる
・工数が削減できる
・日程・時間の調整が柔軟にできる
・オープンセミナーと比較した場合に、カスタマイズできるので、より自社に適した
 内容で実施が可能
・他社と比較した場合の客観的な評価を受けることができる
・フォローアップも行いやすい

<デメリット>
・コストがかかる
・ノウハウが蓄積されない
・初めての講師については実力が分からないため、初回に関してはリスクがある
オープンセミナー
公開講座

<メリット>

・コストを抑えることができる

・受講人数が少なくても受講ができる

・他社の受講者と一緒に受けることができるので刺激になる、人脈構築もできる

 

<デメリット>

・日程・時間の調整ができない

・オープンであるため、カスタマイズできず汎用的な内容しか学ぶことができない

・ノウハウが蓄積されない

   

3.予算・スケジュール

【研修予算】

 研修予算は年一回、実施する研修内容と合わせて決めるケースが多いようです。

 この際に、予算の全てにおいて研修を確保するのではなく1回か2回分、別に確保しておくことをお勧めします。なぜなら、突発的に緊急度
 が高く実施した方がいい内容が発生するケースがあるからです。

 例えば、近年でいうと、政策や世の中の時流にのっとって、コンプライアンス関連、マイナンバー関連、ストレスチェック制度・メンタル
 ヘルス関連など、社内での知見や認識が薄い内容に対して、すぐに対応できるかできないかは大きな問題です。
 別途確保している予算で何事も無ければ、優先順位が二番目のものを実施していもいいですし、次年度に回せばいいという事になります。


【スケジュール】

 外部に委託する場合は、内容のすり合わせから含めて実施日から逆算して最低でも2カ月は必要です。
 但し、講師の日程が確保できるかどうかという問題があるため、実施が決まった段階で相談を開始することをお勧めします。
 講師には一年後の研修予定が入っているのが通常です。

<外部委託フローの8ステップ>

 ①研修決定(貴社)
   ↓
 ②研修目的・期待効果の共有(貴社・研修会社)
   ↓
 ③研修内容の提案(研修会社)
   ↓
 ④研修カリキュラム決定(貴社)
   ↓
 ⑤研修日程調整(貴社・研修会社)
   ↓
 ⑥研修実施(貴社・研修会社)
   ↓
 ⑦研修所感報告(研修会社)
   ↓
 ⑧次回内容検討(貴社)

 通常、③④は何度かやり取りを行うことになるため、最も時間がかかります。よりいい研修内容にするために、しっかりと
 時間を確保しておく必要があります。

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